野鳥観察を始めたいけれど、どんなアイテムを用意すればいいのか迷っていませんか?
野鳥観察初心者がよくやってしまう失敗として、あれもこれもと道具を買いすぎたり、使いこなせないものを選んでしまったりすることが挙げられます。
実は、せっかく揃えたアイテムが、いざ使ってみたら想像していたように使いこなせず無駄になってしまった。。。ということは少なくありません。
この記事では、「やめとけ!」と言われるアイテムと、これから野鳥観察を楽しみたいと考える人に本当に必要なアイテムをご紹介します。
初心者が買って後悔するアイテムとは?
1. 高倍率な双眼鏡

双眼鏡は倍率が高ければいいっていうわけでもないんだ!観察しやすさと持ち運びやすさのバランスがいいものを選ぼう!

視野が狭くなる
高倍率の双眼鏡は、遠くにいる野鳥も大きく見ることができますが、一方で、見える範囲がとても狭くなります。そのため双眼鏡の操作の難易度がぐんと上がります。
さらに、野鳥の動きに慣れていない間は、野鳥が行く先を予測しづらいので、すぐに観察対象の野鳥を見失ってしまいます。
また、少しの手ブレで大きく揺れるため、一度野鳥を見失うと、再び見つけるのがとても大変です。
重たくて、疲れやすい
高倍率の双眼鏡は、望遠性能と採光仕様のため、使われるレンズが大きくなる傾向にあり、それに比例して重くなる傾向があります。
重いと持ち運びも大変で、長時間観察していると、腕や首が疲れてしまい集中力が続かなくなります。
双眼鏡の選び方についての詳しい解説は、【保存版】双眼鏡の選び方を徹底解説 を参考にしてください。
たびどりのおすすめ
以下では、手っ取り早くおすすめ商品を知りたい!という方向けに、筆者が実際に持っている、初心者の方にもおすすめな双眼鏡をご紹介します。
1. VIXEN アトレックスⅡ 8倍
筆者が愛用しているVIXENの双眼鏡。非常に見やすく、視界がクリアで明るいのが特徴。ピント調節の操作性も良い本格派の双眼鏡。
2. Ruxis-000 10倍
あまり予算をかけずに、試しに揃えたい人向け! コンパクトでちょっとした散歩でも気軽に持ち運べるタイプ。倍率やピント操作性も引けをとりません。
双眼鏡の操作が苦手な人向け!
「どうしても双眼鏡を両目で覗くのがどうしても苦手で、よく見えなくてストレス!」
「双眼鏡で見るときは実は片目で見てます」
という方には、単眼スコープが非常におすすめです。
双眼鏡よりも安くて、軽いものが多く、実は野鳥観察に非常に適しています!
筆者は、双眼鏡を両目で見るのが苦手な父にプレゼントしました。
2. 詳しすぎる図鑑


情報量が多すぎて、どこを見ていいか分からない
非常に多くの種類の野鳥が掲載されていて、そのほとんどが、普段見かける機会が少ない野鳥ばかりです。
初心者の方は、どの野鳥か見分けがつかないほど!どこに注目すれば良いのか分からず、情報に圧倒されてしまいます。
フィールドでの使い勝手が悪い
詳しい図鑑は、その分重さがあることが多いです。野鳥観察の最中に図鑑を確認すること機会もあるので、図鑑が重いとフィールドでの使い勝手が悪くなります。
文字が多い
写真が少なく、その野鳥の生態などが詳しく文字で書かれた図鑑もありますが、百科事典を読んでいるようで、野鳥観察の楽しさよりも、難しさを感じてしまうかもしれません。
初めのうちは、写真やイラストが大きく、分かりやすく解説されている図鑑を選ぶと、野鳥の特徴を覚えやすくなります。
たびどりのおすすめ
初心者の方は、掲載されている野鳥の種類が絞り込まれた、手持ちサイズのコンパクトな図鑑がおすすめです。
写真やイラストが大きく、分かりやすく解説されている図鑑を選ぶと、野鳥の特徴を覚えやすくなります。
1. ココロさえずる野鳥ノート
筆者がとても気に入っている野鳥図鑑です。すべてイラストで、野鳥の行動や特徴が詳しく手書きノート風にまとまっていて、親しみやすい本になっています。
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2. 鳴き声が聞こえる 身近な野鳥図鑑
大きさはA4サイズですが、大学ノートくらいの薄さなので軽く、写真が大きくのっているので見やすい図鑑です。
なにより、スマホでQRコードを読むことで、鳴き声まで聞くことができるのが最大の特徴です。鳴き声と姿を一致させることができるのがとても役立ちます。
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3. 高性能なカメラ


高価
まず第一に、カメラはかなり高価です。遠くにいる被写体を撮りたい場合、さらに望遠レンズが必要になります。
カメラを買うのは、野鳥観察が楽しくなって、自分が観察した野鳥を写真に収めたいと思い始めた時にでも遅くはありません。
扱いが難しい
高性能なカメラは、多機能で設定項目が多く操作が複雑です。さらに、野鳥の生態に慣れていないと、被写体を追うのも一苦労です。
また、自分が撮りたい野鳥やスタイルによっても、選ぶカメラは変わってきますので、始めのうちは、野鳥の生態や行動を観察することに集中すると良いでしょう。
たびどりのおすすめ
先ほどもご説明したとおり、野鳥を撮る用の本格カメラを買おうとすると、最低でも10万円ほどの予算は必要になってくるのでなかなか手が出ません。。。
特にこの記事でおすすめしたいのは、スマートフォンに望遠レンズを装着して、スマートフォンのカメラで撮影するタイプのアイテムです。
正直はじめのうちは、このような望遠レンズで十分です。
バードウォッチングにはまり、撮っているうちに、もっときれいに撮りたい、画質を良くしたいと思ってくるので(実体験)
高価なカメラの購入は、その時に改めて考えましょう!!!
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まとめ
これさえあればOK!
バードウォッチングの初陣は、この3点があればOKです!
- 8倍~10倍程度の双眼鏡
- コンパクトで分かりやすい野鳥図鑑
- スマホ装着タイプの望遠レンズ
おまけ:野鳥観察をする上での注意点4つ
野鳥観察をする上で特に重要な4つの注意点を紹介します。
1. 野鳥との距離を保ち、そっと観察しましょう
観察に夢中になって野鳥たちに近づきすぎると、彼らはストレスを感じ、場合によっては巣を放棄してしまうこともあります。観察する際は、双眼鏡を活用し適切な距離を保ちましょう。また、大きな音や声を出さないように、静かに観察することを心がけましょう。
2. 巣やヒナには近づかないようにしましょう
特に繁殖期は、野鳥たちが子育てに神経質になっている時期です。巣やヒナに近づくことは、親鳥を不安にさせ、子育てを妨げる原因になります。巣やヒナを見かけても、遠くからそっと見守るだけにしましょう。
3. 野鳥の生息環境を大切にしましょう
野鳥たちは、自然の中で生きています。彼らの生息環境を壊さないように、ゴミは必ず持ち帰り、植物や昆虫などを採取しないようにしましょう。
4. 服装や持ち物に注意しましょう
野鳥は、鮮やかな色や光を警戒することがあります。観察に行く際は、地味な色の服装を選び、光沢のあるものは避けましょう。また、ケガや虫刺されを防ぐためにも、長袖長ズボンがおすすめです。