野鳥観察を始めるにあたって、双眼鏡選びは重要なポイントとなります。双眼鏡の選び方次第で、野鳥観察の快適さが大きく変わります。そこで今回は、「価格」・「倍率」・「重さ」の観点から、双眼鏡の選び方を解説していきます。
1. 【価格】予算に合わせて選ぶ!双眼鏡の価格
双眼鏡の価格は、数千円から数十万円と幅広く、性能やブランドによって大きく異なります。
野鳥観察初心者におすすめの価格帯
野鳥観察初心者の方は、1万円~3万円程度のモデルから選ぶのがおすすめです。この価格帯でも、十分な性能を備えた双眼鏡が見つかります。
予算に合わせて選ぶ
- 1万円以下: 入門モデルが中心。お試しで使ってみたい方や、子供用におすすめです。
- 1万円~3万円: 初心者におすすめの価格帯。性能と価格のバランスが取れたモデルが多いです。
- 3万円~5万円: 中級者向け。より高性能なレンズや機能が搭載されています。
- 5万円以上: 上級者向け。プロ仕様のモデルや、特殊な用途に特化したモデルがあります。
双眼鏡は、長く使えるものですので、予算に合わせて、少し良いものを選ぶのも良いでしょう。
2. 【倍率】野鳥観察に最適な倍率を選ぶ!
倍率は、高ければ高いほどいいというわけではなく、目的に沿った倍率を選ぶことが望ましいです。
野鳥観察におすすめの倍率
野鳥観察には、8倍~10倍程度の倍率がおすすめです。
- 高倍率の双眼鏡は、遠くの野鳥を大きく見ることができますが、視野が狭くなったり、手ブレが大きくなったりするため、初心者の方には扱いが難しい場合があります。
- 8倍程度あれば、野鳥の姿を十分に観察できます。
私が愛用している双眼鏡は、8倍のものです。実は10倍も持っていますが、個人的には視野の広さと拡大率のバランスが8倍のほうがちょうどよく使い勝手が良いです。
3. 【重さ】長時間でも疲れにくい!双眼鏡の重さ
双眼鏡の重さは、観察中の疲労に大きく影響します。高倍率の双眼鏡ほどレンズや部品が多くなるため、重くなる傾向があります。双眼鏡を選ぶ際は、重さと倍率のバランスを考慮することが大切です。
軽量モデルがおすすめ
軽量な双眼鏡は、持ち運びや長時間の観察に適しています。観察中は、双眼鏡を首にかけて歩き回ることがほとんどです。場合によってはカメラ等も首にかけるので、あまり重くないものを選びましょう。一般的に、500g以下のモデルを選ぶと、疲れにくいでしょう。
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4. 双眼鏡の豆知識
双眼鏡の型式は大きく分けて「ポロプリズム式」と「ダハプリズム式」の2種類があります。
ポロプリズム式
- 昔からある型式で、比較的安価なものが多いです。
- 立体感のある像を見ることができます。
- 構造上、本体が大きくなりやすいです。
ダハプリズム式
- 近年主流の型式で、コンパクトでスタイリッシュなものが多いです。
- ポロプリズム式に比べて、高価な傾向があります。
- 構造上、高い光学技術が必要となります。
どちらの型式を選んでも問題ありません。予算やデザインの好みで選ぶと良いでしょう。
まとめ
双眼鏡を選ぶ際は、価格・倍率・重さだけでなく、視野の広さ、明るさ、防水性なども考慮すると、より自分に合った双眼鏡を選ぶことができます。
実際に双眼鏡を手に取り、使い心地を試してみることも大切です。
双眼鏡を選ぶ際は、価格・倍率・重さを軸に、自分の観察スタイルに合うモデルを選ぶことが大切です。
価格は 1万〜3万円台 が初心者におすすめ
倍率は 8〜10倍 が扱いやすい
重さは 500g以下 なら長時間でも疲れにくい
型式は ダハ式(軽量) か ポロ式(安価) を好みで選ぶ
最初の1台は「無理のない予算 × 扱いやすさ」を基準に選びましょう。
実際に店頭で覗いてみて、手に馴染むかどうかを確かめるのもポイントです。
ぜひあなたに合った双眼鏡を見つけて、野鳥観察の楽しさを満喫してください!